Commons:即時削除の方針
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このページはウィキメディア・コモンズの即時削除の方針を定めています。即時削除の依頼方法と対処方法も説明しています。 このページでは、著作権やライセンスについて解説を致しません。そのような情報については、Commons:ライセンシングを参照して下さい。
即時削除の方針は、削除の議論を経ず直ちにファイルまたはページを削除することについて管理者らがそれぞれの裁量で支持し、大筋の合意がある場合のみに規定されています。これは分かりやすい解決策がある状況で管理者が削除を強制的に行うことを意味するものではありません。 これは下の規則に当てはまる場合のみに適用されます。
管理者は明らかな問題がある場合を除いてページやメディアを即時削除しないよう注意を払うべきです。 ページが前回の削除議論で存続された場合、新たに著作権侵害が発覚した場合を除いて即時削除すべきではありません。 投稿者は数回の編集を経てページを作成する場合があるため、管理者は作成直後の未完成のページをすぐに削除することは避けるべきです。 即時削除の依頼はページの作成者や主要な編集者に警告を通達すべきという強い合意があります。即時削除のタグを貼り付けた人は必ずその作成者に通知して下さい。
即時削除のタグをページにつけるには、以下のテンプレートを用いることができます {{speedydelete|<ここに理由を記載>}} またはショートカット{{SD|<例えばリストにある方針G7(投稿者依頼)による等>}}。
一般的な理由 (General)
- G1. テスト投稿、間違いによる投稿、無意味な内容のページ、有効な内容を持たないページ
- テスト投稿のために使われたもので、現在では不必要な内容しかないページ。間違って作ってしまったページ。意味不明なだったり、意味の無い内容のページ。トークページでの全く役に立たない文章や関連ページへの言及が無い文章(ただしその後に有意な履歴が無い場合)もこれに含めることができます。
- G2. 未使用かつ不適切、又は壊れたリダイレクト
- ページが未使用かつ不適切なリダイレクト、または削除されたか存在しないコンテンツへのリダイレクト。ページ移動の結果として作成された未使用のトークページへのリダイレクトおよび名前空間をまたぐリダイレクトもこの基準で削除することができます。
- G3. 荒らし、脅迫、攻撃を目的としたコンテンツ
- 損害を与える恐れがある、または脅迫、嫌がらせ、他人や利用者を攻撃する内容を含むコンテンツ。 このような行動を犯す利用者は、コンテンツの重大さによっては一時的あるいは永久的なブロックの対象になります。また、悪ふざけを含むコンテンツもこの方針で削除することができます。
- G4. コミュニティの合意により削除されたことのあるコンテンツの再作成
- 以前のコミュニティの合意により削除されたコンテンツに合致するページやファイル。このようなコンテンツの再作成を繰り返す利用者はアカウントのブロック対象となります。 作者または投稿者は削除を実施した管理者にファイルの復元を問い合わせるか削除撤回依頼を提出して下さい。
- G5. 履歴の整理や改定歴の整頓のための一時的な削除
- コンテンツは荒らし、脅迫、攻撃または個人情報を含む特定版を除去するために一時的に削除されます。また、履歴の統合または分割を実施するために一時的に削除される場合があります。
- G6. 議論の必要のないメンテナンス作業
- 記事の移動のために必要な一時的な削除やその他、議論の必要がなく、メンテナンスのために行う一時的又は永久な削除。
- G7. 作者又は投稿者が削除を求めた場合
- オリジナルの作者または投稿者が、最近(7日間以内に)投稿されて使用されていないコンテンツの削除を求めた場合。作者または投稿者が、古い(7日間を超えた)コンテンツの削除を求める場合は、即時削除ではなく、削除依頼を出さなければなりません[1]。
- G8. 削除されたか、又は存在しないコンテンツに依存するページ
- 削除されたか、もはや存在していないコンテンツに依存しているページまたはファイル。たとえば、有用な内容を持たない孤立したトークページ、親ページが無いサブページなど。この基準はウィキメディア内のコンテンツにのみ適用され、外部のコンテンツ(例えば、削除されたソース)には適用されません。
- G9. 事務局行動
- 事務局行動によってなされる基準。 ウィキメディア財団事務局は、異常な事態においては、コンテンツを即時削除によって、一時的または永久に削除する権利を有しています。 ウィキメディアの公式なスタッフを除き、全ての管理者はこの方針でコンテンツを削除することはできません。この種の削除は財団の許可がない限り差し戻されるべきではありません。
- G10. 宣伝として作られたファイルとページ
- これにはコンテンツが商品やサービスの宣伝のためにアップロードされ、明らかにいかなる教育的目的にも有用でない場合のみが含まれます(Commons:プロジェクトの守備範囲参照)。現代的もしくは歴史的な広告を説明するファイルにはこの規準は適用されません。
- G11. 明白な著作権侵害の文章
- ウェブページや文書等からの著作権のある文章の許諾無き転載
名前空間ごとの基準
ギャラリー (Gallery)
- GA1. 画像などのメディアファイルのないギャラリー。
- メイン空間のページ(ギャラリー)のうち空または有用な内容のないページ。たとえば画像などのメディアファイルがなく、テキストしか入っていないページ。
- GA2. 百科事典的な内容のものを作成しようとしている場合。
- 百科事典的な内容の記事。 記事や人物伝は、ウィキペディアの分担であり、Commons:プロジェクトの守備範囲内には含まれていません。
カテゴリ (Category)
- C1. 不適切な名前のカテゴリ。
- 間違った名前のカテゴリは、コンテンツが適切な名前のカテゴリに移動された後、速やかに削除される可能性があります。古いカテゴリ名も正しい場合は、リダイレクトを残しておく必要があります。
- 古いカテゴリは削除すべきですかを参照してください。
- C2. 使いみちのない空のカテゴリ
- カテゴリが空で明らかに使いみちがない場合は、使用される可能性が低いとして即時削除されることがあります。削除してはならないという説明があって印がつけられたカテゴリや、削除すると問題が起こる場合、意図せず空になってしまったカテゴリなどは削除しないでください。カテゴリを削除するのではなく、カテゴリを改名したりリダイレクトにすることを検討してください。
コモンズ (Commons)
- COM1. 中身が不適切であるか定期的に空にされる削除依頼ページとそのログ。
- これは破損または不正で修復不可能な削除依頼を含みます。 また、即時削除することが適当である余分な削除依頼ページ。これはどちらも、削除依頼が終了し、かつボットがログから消去する、または削除依頼ページを削除してその一日のログエントリを除去するために、削除依頼の審議が終了している必要があります。 また、削除ログは審議終了として空にされると、空になったときにすぐに削除されます。これは進行中のログとは別にある削除依頼の過去ログには適用されません。
ファイル (File)
- F1. 明白な著作権侵害。
- 著作権所有者によってコモンズと互換性のあるライセンスが発行されているという証明がない、著作権侵害が明白なコンテンツ。これはさらなる調査によって作品がパブリックドメインにあることが発見される合理的な可能性あるいはそれがオリジナリティの閾値以下であるというもっともらしい主張がある場合には適用されません。 フリーでないコンテンツのアップロードが繰り返されると、その利用者アカウントは一時的あるいは永久的なブロックの対象になります。
- F2. フェアユースのコンテンツ。
- フェアユースのファイル。そのようなファイルは、ウィキメディア・コモンズには受け入れられず、即時削除の対象となります。
- F3. フリーでないコンテンツの二次的著作物。
- フリーでないコンテンツに基づく二次的著作物(フリーでないコンテンツのスクリーンショットなど) これは公共の場で撮影された写真には適用されませんが、著作者であることに疑問がある場合にはその写真自体は依然として他の即時削除の基準に従います。風景の自由およびデ・ミニミスのような複雑な著作権ルールを考慮すると、このような問題は正式な削除依頼で解決するのが最善です。
- F4. ライセンス査読での不合格。
- ライセンス査読により最近投稿されたコンテンツが自由利用できないライセンス、営利目的の利用ができない、または二次創作であると判断されたもの。 VRT査読者により許諾が不十分であるとタグが付けられたファイル、または「OTRS処理中」のタグが付けられてから30日を超えている場合にも、この方針で即時削除することができます。
- F5. 必須情報の欠如。
- ファイルにライセンス、許諾、または出典といった重要な情報が欠落している場合。 そのようなコンテンツは削除される前に(依頼から)7日間の猶予が与えられるでしょう。
- F6. ライセンス・ロンダリング。
- ライセンスロンダリングの手法でアップロードされたコンテンツは著作権侵害です。 そのような手法でアップロードを行った利用者はアカウントの一時的あるいは永久的なブロックの対象になるでしょう。
- F7. 空のファイル、壊れたファイル、許容されていない形式のもの。
- 空のファイルは、リダイレクトとして使われない限り、即時削除の対象です。壊れたファイル、完全な解像度で見たとき閲覧できないファイル、許容されていない形式のファイルも即時削除の対象となります。
- F8. 完全一致またはサイズを縮小した重複物。
- 既存ファイルと全く同じか縮小複写したファイル。 一般的な受け入れ規則として新しい方の複製が削除されますが、利用者が投稿したファイルとボットが投稿したファイルを比べる場合など、必ずしも同じとは限りません。しかしながら、非常に大きなファイルの場合、アクセシビリティを理由に縮小した複製が認められることがあります。
- F9. 埋め込みデータ
- パスワードで保護されたアーカイブのような形で追加の埋め込みデータを含んでいるファイル。
- F10. 非貢献者による個人的な写真
- 建設的な世界的貢献をしていない利用者の低・中品質な自撮り写真やその他の個人的な画像。[2]
テンプレート (Template)
- T1. 重複したテンプレート。
- 最近作成されたテンプレートのうち、既存のテンプレートと重複するもの。
- T2. 未使用のテンプレート。
- 未使用のテンプレート(代用のメンテナンスまたはプロジェクトテンプレートを除く)は即時削除の対象になります。
利用者関連 (User)
- U1. 利用者が利用者自身のユーザーページの削除を求めた場合
- 利用者が自身の利用者ページまたは利用者サブページの削除を依頼する場合。利用者自身によって白紙化された利用者ページもこの方針で削除されます。
- U2. 存在しない利用者のユーザーページ
- 存在しない利用者の利用者空間。改名されたアカウントについてはその利用者名へのリダイレクトが作成されます。
- U3. 利用者ページの不適切な利用
- 利用者ページの不適切な利用。専ら広告や宣伝目的のコンテンツを含む、または嫌がらせや攻撃を意図して作成されたページを含みます。意味不明なコンテンツを含むページもこの方針で削除することができます。
注記
- ↑ 古い(7日間を超えた)コンテンツは、Special:GlobalUsage(ファイルの使用状況)に表示がなくても、外部サイトで使用されているかもしれません。
- ↑ Policy proposal: Commons:Village pump/Proposals/Archive/2018/07#Speedy deletions: Selfies